小説『春を待つ蟻』第二章その一

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「おばちゃん、起きて! 早くしないとバイキング終わっちゃう!」  ……おばちゃん。まだ私はおばちゃんじゃない。いや、おばちゃんか?  私は寝ぼけ眼で声のしたほうを見ると、プンプンと怒った…

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小説『記憶のいろは』第三章その七

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「私って本当に誰なんだろう……」  全ての店舗を回った私は、一昨日の聡美さんと同じく、生け垣の間に座り込み頭を抱えていた。  日も暮れ一昨日と同じように飲み屋の看板が点滅している。  …

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