小説『春を待つ蟻』第二章その十一

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「あああ! 北口面影ないんだけど!」  前橋駅北口の風景を見て私は思わず叫んでしまう。  前橋駅は駅構内を通り抜けるだけで北口と南口を行き来することができる。  宿がある南口は全く変わって…

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小説『記憶のいろは』第四章その九

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 前回とは違い、待合所には数名の患者が椅子に座り順番を待っていた。  手持ち無沙汰にぼんやりしている者や、本を読む者、何度も手をグーパーしてそれを見つめている人もいる。  精神科だからといって身…

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