小説『春を待つ蟻』第二章その十六

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『姉ちゃんはいつでも正しいことばかり言って、真衣を傷つける』  そう思い始めたのはきっと二年に上がった頃だろう。  それまでは姉についてまわるぐらい大好きで、姉に好かれたくて堪らなかった。 …

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小説『記憶のいろは』第五章その四

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 美衣と仲良くなるには時間はかからなかった。  その一番の理由は彼女の喜怒哀楽がわかりやすいからだ。  気に入らなければ頬を膨らまし、嬉しければニンマリと笑う。泣くときは声を上げて泣く。  人…

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