エッセイ『私は祈り猿の岩の前で、カメラを構えた。が』

両親と姉と近場に観光に行ったときのこと。
(兄はもう家を出ていた頃です)

あてもなく車を走らせたところ、観光場所にたどり着きました。
両親にも姉にも確認したのですが、
どこの観光場所かもわからないほどあてもない所です。

お土産を売っている場所と、大きな芝生。
そこに何故か大きな岩が置いておりました。
看板に『祈り猿 この猿に触ると願いが叶うと言われています』とかかれてあり、
柵まで設置されています。

「これは触ったほうがいいわよ!」と盛り上がる母。
お気楽二人組の父と姉はもちろん「触ろう触ろう!」とペタペタ触っておりました。
私はその頃思春期で、気持ち程度触るだけ。
「せっかくなら写真とろう! とろう!」と盛り上がるお気楽組。
「草子も入りなよ!」と姉に言われたのですが、NO Thank you。
私がカメラマンとなり二人を撮ることになりました。

ファインダー越しに見える丸顔のお気楽二人はニッコニコ。
じゃあ撮るよー。とシャッターに手を伸ばしたとき。

……お気楽二人組が柵ごと倒れた……。
……コントみたいに。

柵と岩の距離が少しあるんですよね。
お気楽二人組は背が低いので腕をいっぱい伸ばしたら、
柵が抜けて倒れたんですよねぇ。

そんなのファインダー越しに見ていたら吹き出すじゃないですか。
そんなコントされたら。

お気楽二人組が柵を刺し直している最中、母に怒られたのは私。
「笑ったら人が気がつくじゃない!(怒)」

えー……。
私が怒られるのー……。
柵倒したの二人なのにー……。

しっかり刺し直した柵と猿の石と、満面の笑みの二人組。
写真はちゃんと撮れましたけれど、
なんだか納得行かない願い猿の思い出です。

この記事へのコメント

  • てるい

    新聞配達に駆り出される事が多くなりました。
    ただ、1人じゃないです、家内と一緒です。
    1人じゃ道とか家とか覚えられません。
    2人で、くっ喋りながら、車の中ですが、
    家内に衝撃の1言を、のたまわれたのでした。
    パパって面白い人だったんだね。がーん。 I
    2017年01月07日 21:10
  • 木村草子

    >てるいさん
    新聞配達、息子さんまだ続けられているのですか。
    手伝うてるいさんと奥様も偉い。
    パパって面白い人だったんだね。ですか。(笑)
    結婚生活何年!?と衝撃的ですが、
    今でも良さを発見できるというのはいいことです、きっと。
    2017年01月16日 22:34