小説『記憶のいろは』第八章その六

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『この世界は無いと思えば無い、あると思えばある』  彼女の言葉を信じ、私はジーンズのポケットに手を突っ込んだ。  そして見つけた。あのギザギザとしたキーホルダーを。  ならばあの金属製のド…

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小説『記憶のいろは』第八章その五

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 その時だった。  今まで思い出した過去が波のように襲ってきて、私を記憶の世界に飲み込んでいく。  そこはあのカッターの席決めをするあの教室だった。  私は真ん中あたりの席で、黒板を見つめ…

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小説『記憶のいろは』第八章その四

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 一体私の身に、この世界に何が起こったのか。  疑問が頭に溢れかえり、聡美さんに引きずられるまま、彼女の部屋へ導かれる。  私はベッドを背に震える自分の体を抱きしめていた。  いつの間にか…

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