小説『春を待つ蟻』最終章その六

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「ここの公園にね。こっちに来るたび、姉ちゃんと遊びに来たんだよ」  開いている手で滑り台を指差した。 「あのすべり台の滑りきった所あるでしょ? あそこ砂があるんだけど、私子供の時砂場だと…

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小説『春を待つ蟻』最終章その五

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「……ちゃん……真衣……ちゃん」  誰かが私を揺すりながら呼んでいる。  目をこすりながら声のする方をぼんやりと眺めると、愛名が居た。  ……私は一階の客間に寝ているのに、なぜ二階の愛…

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